昨日岐阜市の解体工事現場で倒壊した壁の下敷きになって
高校生が亡くなっていました。何とも痛ましい事故であり、これは
人災です。事故を防止する手立てはたくさんあったはずなのに・・・
海人が考える原因の一つとして、「工事価格のダンピング」が
この背景にはあったのではないか?と考えます。世間の人の
中には建築屋なんて価格競争させればいくらでも金額を叩ける、
なんて認識を持っている人もいるのではないでしょうか?
そのツケがこのような人災にも繋がっていることを今回の
事故を通してお伝えしたい。
また、安易に価格競争に巻き込まれる業者側も自分たちの仕事の
中で何が1番優先されるのか?をしっかりと認識した上で自社の
見積価格というものに信念を持って頂きたい。
以前、弊社グループのリフォーム部門で、「あいみつ」になり、塗装
工事で他社より金額が高かったことがありました。その金額の違いを
検証してみると「足場費用を浮かせるために足場を架けずに施工する」
というなんともお粗末というか、責任感の無さというか、ここまで
しなければ仕事が出来ない世の中なのか?と残念に思いました。
結局は細部まで金額の内訳とその根拠を説明して弊社で施工させて
いただきましたが。
先ずもって何かがあってからでは遅いのです。最近のことですが、
近隣某市の住宅建設現場で大工さんが落下して亡くなるという事故が
ありました。その家をお願いしたお施主様の気持ちを考えると、喜んで
この家に住みたいと思えるでしょうか?コストを削減したからこうなった
のです、なんて言われた日には、その事故の責任がお施主様にもあるように
捉えられることも無きにしも非ず。
話は戻りますが、ダンピングが今回の事故にどのように繋がるのか?
予算が無ければ工期を削ってその分の人件費を浮かせるしかありません、
その分、多少仕事が荒くても安全より時間を最優先したため、管理が
疎かになったのではないかと考えます。TVでは評論家何かが、もっと
安全対策をと言っていましたが、それに加え安全対策に予算をかけた
金額では受注できない世の中の流れがあることも知っておいて下さい。
因みに弊社は常に「適正価格」で安全に仕事をさせて頂いておりますm(__)m。
「安全は全てに優先する!」宜しくお願い致します。