ところ変わりまして、延岡市北方町ではO様邸の建て替えの為の解体工事が進んでいます。築64年のこの家にはお施主様のたくさんの愛着が沁みこんでいます。現在の住宅と違い、壁を壊すと出てくるのは土・竹・藁・漆喰とすべてが土に還るものばかり。先人の知恵や技術はこれからも残していかなければと思うと同時に、我々はこれからどういう方向に向かって家創りをしていかなければならないのかを考えさせられました。解体するといっても建物にはまだまだ使える材料(宝)がたくさん存在します。この建物には6mの地松の太鼓梁が6本も使用してありました、またケヤキの床框や手作りのガラスなどなど。これらの材料はこれから創る新しい建物に使用するために保管しています。柱の色が1本だけ違ってもいいのではないか、そこに住まう方の想いがこもってるのだから…。
2007.03.21カテゴリー : リフォーム日記